『 銀杏 』
2006年 11月 10日
「秋の全国火災予防運動」が始まってます。
今年のように・・・
三の酉(11月に酉の日が三回)まである年は火事が多いと言われています。
ところで今から350年程前・・・
江戸の町のおよそ6割を焼失し、
多数の犠牲者を出した「明暦の大火」は、
被害の大きさで歴史に残る大火事となっています。
この出来事をきっかけに、
火に強い街づくりの一環として施されたのが、
『 銀杏 』(イチョウ)の植樹です。
銀杏は「水を噴く」といわれるほど火に強く、
燃えにくい樹木で「火伏せの木」との異称を持ちます。
もともと寺社仏閣には霊力のある木として広く植えられていましたが、
火除け地や防火帯を多数作る意図のもとに、
公園や主要道路、学校などにも銀杏の植樹が盛んに行われました。
ですから・・・
ご神木として祭られることの多い銀杏は、
一般の家庭にはあまり植えられてはいないようですね。
東京都や大阪府、神奈川県の県(都、府)の木にもなっている銀杏は、
耐寒性があり防風に役立ち空気の汚れにも強く、
尚且つ強い発根力を持ち、強度の剪定にも耐え、
防火帯の役割をも果たす街路樹として、
街の景観アップにも一役かっているようです。
『 金色の ちひさき鳥の かたちして 銀杏散るなり 夕日の岡に 』
~~与謝野晶子~~
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by qwert.6
| 2006-11-10 13:38