『 御御御付け 』
2006年 01月 10日
「ご飯」に「味噌汁」
この組み合わせはあまりにも当たり前で、(笑)
普段その価値を考えることはあまりないのですが、
言うまでもなく日本人の食生活の基本ですよね。
日本人が鎌倉時代以降・・・
一汁一菜を食の基本として毎日味噌汁を食べ続けてきた理由に、
味噌が健康づくりの基本であることを、
昔の人が経験上よく知っていたことが挙げられます。
ご存知の通り・・・味噌の原材料は“大豆”です。
大豆は栄養価が極めて高いのですが、
そのまま煮たり炒ったりする通常の料理法では消化吸収が悪いのが難点です。
ところが、この大豆を味噌にすることにより、
大豆タンパクが酵素によって分解されてアミノ酸となり、
炭水化物もブドウ糖になるのです!!
旨みが増すうえに消化吸収もよくなって一挙両得!!
そしてさらに重要なのは・・・
味噌から大豆のもつタンパク質やビタミンB群を取り入れつつ、
味噌汁にすれば野菜や海草、根菜などを煮て汁ごと食べるため、
「カリウム」「マグネシウム」「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」を
一度にとれますので栄養バランスをとることができるわけですねぇ~(笑)
日本各地の味噌は・・・
地域によって味や色などそれぞれの特徴がありますが、
大まかに分けると主として、
「北関東から東北、北海道地方では辛口味噌」
「愛知や三重などでは豆味噌」
「京都を中心とする近畿地方では白甘味噌」
「九州、四国では甘口の麦味噌や米味噌」
が好まれているそうです。
味噌汁の丁寧な呼び方に「御御御付け」(おみおつけ)があります。
御を三つも重ねて付けるほど、
日本人の食卓には欠かせない大切な汁物というのが・・・
伝わってくるようです・・・。
by qwert.6
| 2006-01-10 13:32