日々感じた事・・・。


by qwert.6
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『 蝉 』


何年も土の中で過ごし・・・
脱皮して鳴けるようになった蝉は、
そのわずかな期間を精一杯生きます。
そのような蝉を・・・
人間の生まれ変わりとする伝承が数多く残っているそうです。

蝉の抜け殻を「空蝉(うつせみ)」と呼びますが、
もともとはこの世に現に生きている人という意の
「現身(うつしおみ)」が語源で現世という意味も持ちます。
樋口一葉の短編や源氏物語にも使われ、
万葉集などで「うつせみ」は「人」や「世」にかかる枕言葉です。
蝉の儚さ、空蝉のすぐに壊れてしまいそうな脆さや危うさは、
まさに「人」であり「世」であるような気がします・・・。

ちなみに源氏物語に登場する空蝉は、
作者である紫式部自身がモデルではないかと言われていますが、
たった一度だけ肌を合わせたものの、
その後は拒絶を続けた空蝉は、
源氏にとって生涯忘れることのできない女性として描かれています。

一葉は・・・
「空蝉の世渡る橋や夢の浮橋」を、
とにかく超えてみようと歌を詠んでいます・・・。
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by qwert.6 | 2006-07-24 16:55